PeakPerformance Heli Alpine Jacket (2015)

PeakPerformance HELI ALPINE JACKET
ピークパフォーマンス ヘリ アルパイン ジャケット

昨年あたりからウェアの買い替えを検討していてネットでもいろいろといて調べているのですが、意外と情報が少ない。
板より長い付き合いになることが多いのに、ウェアのインプレって少ないんですよね。
そんなわけで手持ちのウェアのインプレなんぞしてみようと思います。

まずは現在のメインジャケットのヘリ・アルパイン・ジャケット。

ピークパフォーマンスについて

ピークパフォーマンスはスウェーデンのアウトドアウェアブランドで、シンプルながらも格好のいいデザインと機能性を両立させたウェアを展開させていて、最近はゲレンデでもよく見かけるようになってきました。
ここ数年の値上がりっぷりで、他のブランドと価格差がなくなってきた影響もあるかもしれません。
このあたりはスキー板と同じですね。

日本では長らくRCTジャパンさんが代理店をしてきましたが、2018年にアメアグループに組み込まれ2023年からアメアスポーツジャパンが代理店になりました。
石井スポーツ、神田であればVail、昨年までの代理店であるRCTジャパンさんのUPLNDのショップなどで取扱っています。

ヘリ・アルパイン・ジャケットについて

中綿無し・GORE-TEX C-KNITのいわゆるシェル系ジャケット。
PeakPerformanceのスノージャケットの中で看板的な存在で、マイナーチェンジを繰り返しずっと継続されている人気モデル。
私の所持しているものは2015年頃のモデルで、かれこれ10年近くメインジャケットとして使ってきています。
実際に使っている身としても、随所の作りこみに過不足なく、とてもバランスがいいと思います。

素材と着心地、フィット感

GORE-TEXなので防風・防水はバッチリ&透湿性も高くムレにくい。ゴワテックスなんて揶揄されることもあるゴアですがC-KINITは肌触りがよくゴワゴワ感はなく着心地も悪くない。カッティングもいわゆる立体裁断、タイトすぎず緩すぎずのシェイプで動きやすくて見た目もいい。

私は173cm/67kgの普通体型ですが、Sサイズでジャストフィット。
ピークパフォーマンスのスノーウェアは、自分の体格ではALPINEとGRAVITYはSがジャスト、MAROONはSでタイトめMで気持ちゆったりめ、VERTICALはSで結構ゆったりめになります。

スキーウェアは中綿有がまだ主流だと思いますが、これを使い始めてからシェルの方がいいと思うようになりました。
中綿有は暑くなってしまうことが多く、ベンチを開けると冷気が直接アンダーに当たるので冷える。ゴア等の防水透湿素材のシェル+ミドルの方が、天候に応じて調整しやすく、また防風性の高さと透湿性の高さで暑くも寒くもないという状態が作りやすく、ベンチを開けてもミドルがあるので急激には冷えない。
アンダー・ミドルを揃える必要はありますし、試行錯誤も必要ですが、わかってしまえばゲレンデでもシェルの方がいいと思います。
「暖かい」より「寒くも暑くもない」なんですよね。

ポケットについて

左右ハンドポケット、左右胸ポケット、左胸の内ポケット、左腕パスポケットと6つのポケット。

ハンドポケットは飲料・携行食と小物、左胸はスマホ、右胸はゲレンデマップと小さめの携行食、内ポケットはカイロを入れています。
胸ポケットは左だけなモデルが多いですが、これがあると左胸はスマホだけに出来るので出し入れに手こずることがなくなるので助かります。
左胸の内~外ポケットはコードを通せる穴があり、ケーブルを通す穴だと思うのですが、私はスマホの落下防止の紐を通すのに使っています。
右胸の内ポケットはもう少し大きい方がいいと思いますが、それ以外は大きさも小さすぎず大きすぎず、ちょうどいいサイズだと思います。

また、ウェアによっては物を入れるとシルエットに出てしまったり、滑走中に気になるものもありますが、生地のほどよいシッカリさとすっきりとしたシェイプも相まって、そういったこともありません。
贅沢を言うなら、右内に大きなメッシュポケットがあって、左内ポケットがもう少し大きければ完璧なんですけど、まあ十分です。

ポケットについては、かつてのPHENIXがよかったんですよねぇ。ウォッチウィンドウとかどこか真似してくれないかな。

その他の機能について

ポケットも含めて、すべて止水ジッパー&大きく平たいジッパータブがついています。
スキーで大雨になることは稀なので止水ジッパーはどちらでも程度ですが、ジッパータブは地味ながらも重宝します。
紐と小さな持ち手くらいのものが多いですが、グローブをしたままの開け閉めで意外と使い勝手が違うものです。

腰のパウダーガードは当然装備。パンツとジョインできるボタンもついています。
また、シェル系では省かれがちなサムホール付のリストゲーターもあり。

総評と後釜探し

お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)

不満らしい不満はほとんどないです。
あえてあげるなら、内ポケットとお値段くらいでしょうか。

10年近く使い倒してきたので、裏地は3か所ほど補修して継ぎ足し継ぎ足しで使ってきたのですが、昨シーズン終盤に胸ポケットのジッパーがほつれてしまいました。
ショップに相談したところ「修理できるけどそれなりにかかってしまう、年数的に加水分解が始まってもおかしくない」とのことだったので、ひとまずは手縫いで補修。
他のウェアとの併用でしのぎつつ、時間を掛けて次のメインウェアを探している、とういう状況。

機能的にはアウトドア系のシェルジャケットでもいいのですが、ポケットが少なかったり、サムホール付リストゲーターがなかったり、袖口が大きすぎたりでこれよりいいものはなかなか見つからないんですよね。
後釜もやっぱりHELI ALPINEかなあと思っています。

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