Patagonia Reconnaissance Jacket (2016)
Patagonia Reconnaissance Jacket
パタゴニア リコネッサンス ジャケット
スキーウェアのインプレ第3弾は、パタゴニアのリコネッサンス・ジャケット。
リコネッサンス・ジャケットについて
ポーラテック・パワーシールド・プロを採用したソフトシェル・ジャケット。
GORE-TEX等を使ったハードシェルと比べると、防風・防水性は劣るもののストレッチ性・通気性・透湿性に優れたジャケット。
運動量の多いバックカントリーを意識したモデルだと思います。
私はバックカントリーには出ませんが、暖かい日や春スキーいいいかなと思いSサイズを中古で購入。
174cm/67kgでジャストサイズでした。
ジャケット性能
ソフトシェルだけあって、わかりやすくストレッチしてくれます。ストレッチをうたったジャケットのほとんどは「言われてみれば伸びるかな?」程度のものが多いですが、コレは固めなフリースくらい伸びてくれます。
パワーシールド・プロは99%の防風性、つまり1%の風を通すことで湿度差がなくても蒸れを外に逃がしてくれます。
「防風が完璧じゃないと寒いんじゃないかな」と少し心配しましたが、これが意外とちょうどいい塩梅。
滑走中に風を受けるとほどよく冷気が入って、ムレが逃げてくれるのを感じる。リフトの上ではちゃんとプロテクションしてくれる。
蒸れるときって滑走中に汗をかくけど、滑りながらベンチを開けるのもなんなのでリフトの上で開放!てなことが多いのですが、これなら滑走中もリフトの上もそのままでOK。
通気しても中はミドルの保温層があるので冷えすぎることもありません。
ちなみにこういう素材ゆえだと思いますが、脇のベンチはなし。
耐水圧は、GORE-TEXのALPINE 28000mm、Hipe®のMaroon 11000mmに対して、これは5000mm
シームテープで塞いでいるとは言え、耐えられるのは小雨まで、雨や気温高いときの湿り雪だと染みてきそうですね。
※天気予報が外れて雨に降られたところ半日で染みてきました。小雨なら大丈夫ですが、本降りの雨には耐えられませんね(2024/4/7追記)
防風も99%なので低温+強風だと辛くなるかもしれません。
天候が読めなかったり長期滞在のときは不向きですが、コンディションが合えば他のウェアよりも快適ですね。
あと、わりとどうでもいいことだけど、540gとめっさ軽い。
中綿有のマルーンが1080gなのでその半分、軽い印象だったHELI ALPINE(680g)より軽い。
ポケットやパウダーガード・リストゲーター
左右ハンドポケット、左右胸ポケット、右内のメッシュポケット、左腕パスポケットと6つのポケット。
数も大きさも十分、ただ素材ゆえだと思いますが中にドリンク等の重いものを入れるとシルエットに出て少し重さを感じてしまいます。
あと、胸ポケットは大きすぎかな。バックカントリー向けということで、バックパックのウェストベルトでハンドポケットが使いにくいということを想定した結果なのかな。
リストゲーター、ウエストのパウダーガードはなし。まー、リストゲーターはあれば嬉しいけどなくても困らないものですし、十分な着丈があるのでパウダーガードなしでもドローコードを絞れば大丈夫ですしね。
Patagoniaのジャケット全般に言えるのですが、袖口のベルクロが短いんですよね。手首が細い自分としては、いつも足りないなーと思っています。自分で縫って狭くしたのですが、修理やらのサービスが手厚いPatagoniaなので相談すればやってくれるのかな。
総評
お気に入り度:★★★★★★★★☆☆ (8/10)
ゲレンデユースとして作られたものではないので色々と注文はついてしまいますが、GORE-TEXを遥かに上回る透湿性とストレッチ性で快適性は抜群。
2024シーズンは24日のうち10日の最多登板、快適さだけで気に入ってしまいました。
コンディションが合えばコレが1番です。
ソフトシェル系のスキーウェアは、もう少し注目されてもいいと思うんですよね。
山ウェアとしてもソフトシェル自体が減っているようですし、Patagoniaもこれの後継は出していないぽいのが勿体ない。