2021スキー試乗記 SALOMON QST92 (177)

SALOMON QST92 (177/R17/131-92-114)

この日の試乗に向かない厄介なコンディションで、
唯一「いい！！」と思わせてくれた板。

新雪の浮力に頬が緩んだと思ったら、突然止まる雪に当たったり
アイスバーンにズルズルとやられたり、突風や視界不良、
こんなコンディションの中でも、
神経を使わない安心感で、気持ちいいクルージングが楽しめた。

R17だけど、どちらかと言うと小回りのほうが得意な板かな。
仕掛けると小気味よく回ってくれて、取り回しもいい、
足元の感触が突然変わっても反応がよく、
結構しっかりしているのでアイスバーンにもちゃんと対応できる。
2年前の野沢で感じたコンディション対応幅の広さを確認。
乗り手の許容幅も広く、太い板に慣れていない人を含めて勧めやすい。

前に乗ったときより撓み感がよくなった気がする。
S/MAXしかり、ここ数年でSALOMONが好みの乗り味になってきて、
試乗マニアとしては悩ましいところ。

ELIXIRで書いた、１番オールラウンドに使える
「センター80～90mm台前半で小回りが得意なオールマウテンモデル」
センター90mm台は、自分が知る限り
・BLASTRACK FARTHER (92mm)
・SALOMON QST92 (92mm)
が双璧だと思う。
頑なにメタルを使わないBLASTRACKと、使えるものはなんでも使うSALOMON、
スタンスは違えど、反応のよさ・回転性・感触までかなり近い仕上がり。

この2台と、90mm台後半のQST99、BLAZER、TRACER98、STRAWBERRYFIELD
あたりを同じコンディションで乗り比べてみたい。

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